このシリーズでは、フォーミュラハウス(FORMULA HOUSE)の誕生秘話や変遷、こだわり等をご紹介しています。
第3回は、デザインへのこだわりや、コンセプトについて紹介します。
シンプルイズベスト
フォ-ミュラハウスの基本デザインは、とにかくシンプルで、カッコ良く個性的で、機能的、こんな欲ばりなコンセプトをかかげました。
そんな中で一番悩んだのが、外壁です。
私は、今主流のサイディング壁には、したくありませんでした。なぜなら、漏水のクレ-ムが多い事、全てが偽物であるということ、そして一番いやな事は、デザイン上、目地があるという事でした。目地は、クラック防止等、建物の壁には、必ず入っています。目地無しの壁を造るには、動かない強い壁を造らなくては、なりません。
目地なしの壁
割れない壁を造るには、下地がとても大切です。
当時色んな情報が集まってくる中、ひとつの素材に眼がとまりました。
セメントボ-ドです。今では少しずつ使用されるようになってきているようですが・・
セメントボ-ドはアメリカの企業が生産元の輸入材です。
これが倉敷では最初チボリ公園で使われているというのです。
私はチボリ公園に行きました。
そこには、セメントボ-ドと旧来の素材で造られた壁が混在してあり、旧来の壁にはクラックが沢山はいっていましたが、セメントボ-ドの壁には、ほとんどクラックは、無かったのです。
あとで聞いた話ですが、ユニバ-サルスタジオも、セメントボ-ドが使われているそうです。
又硬質ウレタンの断熱材を吹き付ける事により壁がより強くなり、クラック防止になる事もわかりました。
コンセプトの確立
フォ-ミュラハウスの設計・デザインは自由です。
そのなかで私たちが確立したフォ-ミュラハウスのコンセプトを生かしてゆけば、素晴らしい住宅が造れると確信しました。
構造は重量鉄骨・ラ-メン構造で建てる
断熱材は、硬質ウレタン吹き付けとする
シンプルなデザインと機能美の追求
この3点をコンセプトとしてかかげました。
次回は「構造編」です。
ぜひご覧ください。